「ミニ討論会に参加して」

昨年末より、何度か中四国聴覚障害者公務員関係で討論会や交流会に参加させていただいております。その度にとてもためになるお話しを伺う事が出来、非常に良い勉強をさせていただいておりました。

そんな折に、6月22日の討論会に参加する事が出来ました。その際に、私が感じた事を以下に述べさせていただきたいと思います。

私は、議題の中で特に1、「職場内におけるコミュニケーションの工夫」で先輩たちの真剣なお話しが大変印象に残りました。

聴覚障害者故に、コミュニケーションが難しいこと、職場や将来に関して常に不安が絶えないと言うこと…。若輩の私としては、現実の厳しさを改めて深く感じられたように思います。

東京のママさんは聴覚障害者公務員にも仕事をする上で手話を身につけ、障害者の立場を理解するために自分自身が努力するべきだ、とおっしゃっていたように思いますが、市職員を目指す私としましては、同様に今後の宿題になりうる大きな課題だと思いました。

コミュニケーションが満足に図れないのに窓口業務を依頼される事について、そこにはやはり障害に対する不理解と意識の低さがあるように思えてならないのです。窓口業務に携わる不安の解決には程遠いと思いますが、今後はそう言ったものを私たちが取り除いて行く事が後輩たちに安心出来る職場の実現につながると思います。

コミュニケーション工夫の手段について、私としては意外なお話しを多く聞け、大変新鮮でした。それと同時に先輩たちのひたむきな努力、人間の多様性を幅広く感じられたように思います。その他の議題についても興味深く学ぶ事が出来たように思います。

今回の討論会は大変勉強になりました。山口市は私の母の地元であり、私としては非常に感慨深い会でした。また是非参加して、勉強させていただきたいと思います。

                                          公務員を目指す若獅子より

「私の問題提起により始まった討論は」

 私は、平成10年度に国家公務員としてハローワークに奉職してから、今年で足かけ5年目になるが、長い間、健聴者の世界で生きてきた私にとって、恥ずかしながら、聴障者公務員の交流会の存在は去年の晩秋に全くの偶然から知ったばかりである。

無論、この交流会への参加は今回が初めてであり、新鮮な気持ちで臨んだ。職務についての日頃の悩みを吐露する好機であると期待してもいた。

西鍋馬氏の挨拶で始まった交流会において、私は、この好機を活かすべく、次のように問題提起した。

「私は、将来において、窓口担当を命ぜられることにならないか、心配している。このことについて皆さんの意見を伺いたい。」

程度の差はあれ、他の参加者もコミュニケーションに不自由しているはずだから、窓口経験のある聴障者公務員は皆無であろうと正直思っていたのだが、それにもかかわらず、窓口経験のある聴障者公務員も実際にいることには非常に驚いた。

 そして、このことについての意見交換が活発に行われ、結果的に時間を多く費やしたが、同じ障害を有している以上、やはり悩みは皆同じなのだと思わずにはおれなかった。

自身の実際の窓口経験に基づく聴障者公務員の様々な意見は、行政に入って足かけ5年目の私にとり、非常に参考になった。聴障者公務員が実際に経験した窓口業務を通じて、悩んだこと、学び得たこと等を知ることができたのは、いい収穫となった。

私の問題提起の他にも、聴障者公務員の掘り起こしについての報告、HPについての活発な意見交換等が行われたが、このことに聴障者公務員同士の連帯の深さが感じられた。

我々は、同じ聴障者の友人がいても、公務員としての職務に伴う悩みを共有している友人は身近には少ないのではないだろうか。こうして自身の心の中に悩みを閉じ込めてしまうことになりがちではないだろうか。

 こうした「特有の悩み」を吐露し、意見を交換できる場が我々には切実なのだと感じられた。一人が自身の悩みを吐露する。この悩みについて皆が意見を出し合い、一人ではなく皆で前進していく。このような交流会は、我々が、健聴者が中心の、このせち辛い世の中を生き抜いていく上で、少なからぬ知恵と励ましを得、見聞を広げるのにいい機会になるだろう。

 この交流会は、非常に有意義になった。今後とも、機会があれば、このような交流会にまた出たいと思う。聴障者が健聴者の中にあって職務を遂行する上での悩みを吐露することができ、そして活発に意見交換できる唯一の機会なのだから。

                            若獅子・シュワちゃんより

山口のミニ討論会報告

★議題1★

<職場内におけるコミュニケーションの工夫>

聴覚障害者職員の「後方事務」や「窓口事務」についてのそれぞれ活発な意見が発言なされた。

・聴覚障害者が「窓口」に来られたら自ら対応している。「窓口事務」をやる意義はある。

・市民の中には私達が聴覚障害者であることがわかると他の職員を呼ぶこともあるし、ジェスチャーや筆談に応じてくれる事もある。

・聴き取り出来ないことや聞こえないことで市民とうまく対応が出来ず、コミュニケーションが出来ないこともあり、聞き逃れや、聞き間違いで失敗はあるが本人の努力が必要。

・「窓口事務」の経験はないが市民との対応はゆっくり話してもらい、内容やポイントを掴む。

・自らの努力により市民から聴覚障害者の理解を得ることは大きな意義がある。

・後方事務でも自分の得意分野で仕事をこなす。

・「苦手(窓口応対、電話応対)」なことを努力するより、「得意」なことを活かす。

・「窓口事務」をやると全ての仕事、市民のケースも見える、経験も深まる。

・市民からの苦情については上司が対応してくれるが、我々がどの様に解決できたのかまたはどの様に解決できるのか「理解」出来ないところもある。(上司に対してどう対応したか自ら聞いてみるという積極的な姿勢が大事ではないか?)

・聴覚障害者でも窓口事務でも「私は聴覚障害者である。」と立て札を立てている。

・本人の「努力」次第で上司や同僚が認めてくれ,見守ってくれる。

以上、様々な「思い」や「考え」や「意見」が出され,仕事(窓口応対、電話応対)でも出来ないことはキッパリ、はっきりすることで市民サービス低下につながらないことも大切である。

★議題2★

<各地域の労働組合の関わりについて>

 大阪…『大阪市障害者懇談会』 広島県福山市…『福山市障害者労働連絡会』 東京都…『障害を持つ職員の会』とあるが盲職員のカラーが強く、また要望や要求が強い。残念ながら聴覚障害者からの声が少ないのが現状である。

山口県職労働組合役員の方からのコメント

「皆様からの貴重な意見を聞き,我々が気付かない面が多くあり,反省しなければならない…。色々な県職員がいるが聴覚障害者労働職員も増え,県職労へ話を持ち込める状況にあります。将来的には難しい面はあるが「聴覚障害者労働職員の労働組合が出来たら…」と思う。自治労でも障害者職員による「組識」があるのは知っているが山口ではこの様な組識はまだまだ…。労働組合の大会等に聴覚障害者が参加できる環境を作っていきたい。簡単なことではないが実態調査から進め,把握していき職場環境改善に向けて組識としても調査し、意見をまとめて作業を進めていきたい!」とのことで熱弁された。

★議題3〜5★ 

<聴覚障害者公務員の掘り起こしについて>

九州の熊本、四国の高知に聴覚障害者公務員がいるとの情報が入り、他にも分布しているので積極的に呼びかけて欲しい。

<今後の討論会の開催予定>

今後の西日本聴公会による討論会は今のところ未定であるが神戸にて「第11回全国聴覚障害者公務員研修討論会」を開催。啓発、会報とともに6月末発送済である。

来年は名古屋を中心に中部地方に打診中。今後は北海道を含め広い範囲で打診したい。3年以内は広島も検討したい。(やったーぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁーーーーーっ!)(ひぇぇぇぇぇぇーーーーーーっ!)(いやじゃあぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!)

★その他★

2002年4月1日より西日本聴公会HPを立ち上げ、現在のカウント数が1,500件超えた。(8月1日現在は2800件)

掲示板はあるが書き込みが少ないので(全体の9.8%)リンクを活用して希望があればリンクをつけて欲しい。(8月1日現在4つのリンク張りつけ済。順次にリンク貼り付けて行く予定であるが、知らないところで他のHPに当HPのリンクが張りつけられていた。)

聴公会本部及び、東日本聴公会のホームページは作成中である。(聴公会本部は7月20日に立ち上げ、また携帯版HPも立ち上げ)東日本は未定。

                                               四天王・鍋馬より

      

             しらざき会館前にて。           雪舟庭の近くの五重塔前にて 

  

                湯田温泉にて              でたぁ!お得意のピカイチ!

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