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活動報告(平成18年度)

■ 07年3月11日 講演会「聴覚障害者の労働について」
■ 06年12月9日 意見交換会 「自分の職場ついて」
■ 06年8月26〜27日 全国聴覚障害公務員討論研修集会広島大会その2
■ 06年8月26〜27日 全国聴覚障害公務員討論研修集会広島大会
■ 06年7月2日 企画 「アサーショントレーニング」

07-03-11 ハローワークの聴覚障害職員から見た聴覚障害者の労働について

■さる3月11日(日)午後に東京渋谷区で、今年度最後の東日本企画が行われました。
まず第1部は東京聴覚障害者自立支援センター会議室を会場として、ハローワーク池袋の岩山誠氏による、聴覚障害者の就労支援をテーマとした講演が行われ、参加者は16名でした。講演の中では、まず厚生労働省による平成10年度と15年度の障害者雇用実態調査の結果から、聴覚障害者は他の障害者に比べて転職者の割合が高く、さらにその転職の理由としては、職場の人間関係によるものが多いという実状が示されました。

■そしてこれは、雇用に際して、自助努力による職場への適応だけが強調される風潮があることにも起因していると考えられ、近年、知的・精神障害者へのジョブコーチの制度が成果を上げていることから考えると、聴覚障害者の場合にも、関係機関(学校・ハローワーク・通訳等派遣機関・地域支援機関など)の連携による継続的な支援が有効となるのではないかとの話がありました。

■質疑応答の後は、講師の方を囲んでの座談会形式で、参加者が各自の職場で抱えている悩みなどを話し合いました。やはり研修や会議のときに通訳がつかないことについての悩みが多く、講演の中でも述べられていたように、自助努力が優先とされて、たまたま理解のある上司がいた場合に通訳がつくといった不安定な状態は公務員の場合でも変わらないという実状が浮かび上がってきました。

■民間企業の場合には、こうした場合に適用できる公的制度として、障害者雇用納付金を原資とした手話通訳担当者の委嘱助成金の制度があるのに対し、公務員の場合にはこうした公的な制度がないことが問題ではないかという意見もありました。
■これに対しては、地方公務員法第39条の「職員には、その勤務能率の発揮及び増進のために、研修を受ける機会が与えられなければならない。」という条項を根拠に手話通訳の派遣が要望できないだろうかとする意見もありました。

■続いて第2部は、場所を渋谷駅近くの居酒屋に移して懇親会となり、この時間から参加した人も交え、第1部で語り尽くせなかったことも 含めて、3時間大いに手話で語り合い、ストレスの解消?をして、翌日からの仕事に備えて各人帰路につきました。

06-12-09 意見交換会 「自分の職場ついて」

■昨年の12月9日に千葉市中央コミュニティ・センターで実施した企画では「自分の職場について」のテーマで意見交換会を行いました。
 その中で最も話題となったことは 「職場の飲み会」に関するテーマでしたが、参加者の声は、職場の飲み会に出席すべきであるという意見と、無理して出席する必要はないという意見とに大きく分かれました。
 参考までに下記に掲げてみると・・・

 <出席すべきであるという意見の主な理由>

  ・今まで話ができなかった人と交流できる。
  ・他の人はみんな参加しているから。
  ・出席しないと変に見られる。
  ・裏話が聞ける。
  ・参加者が聴覚障害に対する理解を深めることができる。
  ・職場や仕事に関する情報が広がる。
  ・職場の人たちとの親睦の場である。
  ・自分にとってプラスになる。
  ・良好な人間関係を作るため。

 <無理して出席する必要はないという意見の主な理由>

  ・コミュニケーションの面で疲れる。
  ・飲み会に出席すると精神的に疲れるから出席しないことによって心の平穏性が保てる。
  ・飲み会は参加義務ではない。
  ・職場の方でも参加したくない理由を理解してくれている。
  ・参加するのは食べるだけ。話を合わせなければいけないから疲れる。
  ・幹事なら出席するがそうでないときは出席しない。
  ・おもしろくないし、筆談だと疲れる。

■勤務歴年数が1桁台の人は、「出席すべき」と回答した人が殆どで、勤務歴年数が2桁の人は「無理して出席する必要がない」と回答した人が多かったことが印象的でした。「出席すべきでない」と回答した人は自分がありのままでいられること、その上で自らの能力を発揮できることが理想的と考えていることが窺えました。
■これは、あくまで意見交換会なので結論までは出しませんでしたが、「職場の飲み会」に参加しなければならないことを大なり小なり苦痛に感じているということは参加者全員に共通しているようでした。みなさんはこの事実をどう受け止めるでしょうか?

06-08-26・27 全国聴覚障害公務員討論研修集会広島大会その2

■ヒロシマろう者の記憶 <ある参加者の手記から>

数少ない被爆ろう者の経験談話を拝聴する貴重な機会に恵まれた。 以下に内容をまとめてみた。


昭和20年春頃から上空をB29が飛ぶようになりました。
先生からは「米兵が落下傘で降りてきた時のために、竹槍訓練をしっかりやってほしい」と
言われました。夜間にも警戒・空襲警報のサイレンが鳴るようになりましたが、ろうあ者の
私には何もわからず、母は私を起こし「クーシューケイホー」と手のひらに指で書き知らせ
ました。

8月6日の朝がやって来ました。おばあさんと私が縁側に腰掛けていた時です。
突然、ピカ!とオレンジ色の光りが見え、その直後に私には「ドン」の音も無く強烈な
爆風がきて屋根の瓦も壁土も落ちました。
近くの広島ガス工場に爆弾が落ちたと思いました。
やがて煙のようなモヤモヤが晴れると、目の前の国民学校は無く、山が見えるだけでした。
きれいにしていたおばあさんの髪の毛は逆立ち、顔が見えず、誰だ?と思って髪の毛を
よけてみると血だらけになっていたおばあさんだったのでたいへん驚きました。
そして、空には巨大なキノコ雲が立ちのぼるのが見えました。
私は全身に10ヶ所ばかり傷を受け、体中にガラスの破片が突きささっていました。
そして2日後、私の両足全体に大豆のような粒の赤い斑点状の火傷ができ、それが膿み
ました。(おばあさんと母は軽傷ですんだそうです)
爆心地から2.3キロでの被爆でした。
あの地獄絵を、今も忘れることはできません。

■ 参考 ■
ヒロシマろう者は、現存命9名。被爆ろう者の語りを風化しないよう講演、ビデオ収録等の記録活動が進められています。

06-08-26・27 全国聴覚障害公務員討論研修集会広島大会

■ ある参加者の手記から
全国聴覚障害公務員研修討論集会が広島で開催された。
年に一度、全国の聴覚障害を持った公務員たちが集まって情報交換をしたり交流をするビッグなイベントが開かれる。今年で15回目になる。

多くの参加者は聴覚障害者だから当然、手話が公用語。
手話の出来ない人も2、3人いたが、手話通訳者と要約筆記者が伝達してくれる。
聴覚障害を持つ人は、情報が入ってこないゆえにいろいろな悩みや不便を持つ。研修や打合せ等に参加出来ない、手話通訳をつけて欲しいのに予算がないために付けてもらえない、人間関係を作るのが難しい等々。ストレスもけっこう溜まる。そのストレスを発散するかのように、年一度全国から集まって手話で交流をしていくのだ。

写真では、「聴覚障害のある住民にとっての公共サービスのあり方について」のテーマで討論している様子。窓口・受付へいくとき、事故時の電車・バスに乗るとき、警察に関するときに困ったこと、不便に感じることを挙げてもらって、それぞれの解決方法をグループごとに話し合った。手話の出来る警官が増えているのはいいけど、ろうの警官がいてもいいじゃないか?という意見も出て、グループ発表時には「ろうのGメン」の寸劇を披露し盛り上がったほどだ。

■ 参考 ■
テーマ討論で聴覚障害者が利用したことのある公共施設についてのアンケート調査の発表がありました。利用者数が多いベスト5は、次の通り。

1位 郵便局             208人中 186人
2位 市役所(福祉関連部署)   208人中 176人
3位 病院               208人中 154人
4位 市役所(戸籍・税金関係)  208人中 143人
5位 図書館             208人中  84人

聴覚障害者が公共施設でスムーズに利用出来なかったワースト5を挙げたら、

5位が病院              (24%)
4位が警察署            (30%)
3位が事故時の交通機関     (34%)
2位が消防署(救急を含む)    (42%)

さて、1位は何でしょう? >>>> 答え



06-07-02 企画「アサーティブトレーニング」

■ ある参加者からのコメントです。

アサーティブトレーニング企画に参加する機会に恵まれた。

アサーティブとは、「自己主張」すること。
でも、アサーティブであることは、自分の意見を押し通すことではなく、自分の気持ちや意見を、相手の権利を侵害することなく、率直に、誠実に、対等に表現することをを意味している。

そのトレーニング企画というわけである。

自己分析、話のトレーニングのワークショップをやりながら、コミュニケーションスキルをみがく。
自己分析は、今の自分の状態を知るうえで欠かせない。
人は、習慣や環境等によって人格・性格の形成が行われる。また能力も同様。いくら人格的、性格的、能力的に劣っていても、アサーティブネスの方法を実践すれば、話し下手になることはない!というのが、この企画のねらい。

「アサーティブネスの4つの柱」

アサーティブネスの4つの柱として「誠実」、「率直」、「対等」、「自己責任」がある。

「誠実」は、自分と相手に対して誠実であること。
イヤなことはイヤと認めていい。それを言葉にするかどうかは、自分の責任で選択する。

「率直」は、相手に気持ちや要求をきちんと伝わるように、相手に対して率直であること。どなったり、弁解したり、遠回しに言っても本当に伝えたいことは伝わらない。

「対等」は、相手と向き合うときは、対等な態度で。それは、自分を卑下したり、相手を見下さないことである。

「自己責任」は、自分の行動によっておこる結果に、責任を持つこと。 言ったならば言ったなりの、黙っているなら黙っているなりの、自分の行動の結果を自分で引き受けること。

アサーティブネスって、難しそうに見えて、実は単純明快。
でも、「言うは易し、行うは難し」という感じもある。そんな企画でした。